6日午前6時40分ごろ、比婆郡西城町小鳥原、JR芸備線の備後落合-道後山間で土砂崩れがあったのを、近くの主婦岡田鈴江さん(45)が見つけ、庄原署を通じJRに通報した。同7時15分ごろ列車が通過するのを知っていた岡田さんの素早い対応で、列車は難を逃れた。
JRによると、崩れ落ちたのは高さ4メートル・幅4メートル・長さ15メートルの土砂、完全に線路を覆っていた。この影響で新見発備後落合行き普通列車1本が小奴可で運転を打ち切ったのをはじめ、小奴可-備後落合間などで10本が部分運休し、乗客はタクシーで代行輸送した。二次災害の恐れもあるため、がけの上部の土などを削り落として復旧作業を続けている。
原因についてJRでは、積もっていた雪が最近の陽気で解け、地盤が緩んだのではないかとみている。
岡田さんは「ザーと崩れる音がし、外に出てみると線路が埋まっていた。毎朝列車が通るので、それが気になって急いで通報した」と話している。
中国新聞2000年(平成12年)3月7日付