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芸備線、きょうから新たに9駅を無人化 ―6駅での貨物取り扱いも廃止―

  • 執筆者の写真: 小鳥 原
    小鳥 原
  • 2024年6月26日
  • 読了時間: 1分

【岡山】岡鉄局は管内一の赤字線となっている芸備線(塩町―備中神代間84.3キロ)の合理化計画にそって、1日から9駅を無人化し、6駅での貨物取り扱いを廃止する。

無人化されるのは、坂根・市岡・野馳(以上岡山県)・道後山・比婆山・平子・七塚・山之内・下和知(以上広島県)の9駅。内名・備後三日市の2駅はすでに無人化されており、無人駅は全部で11駅となる。貨物取り扱いが廃止されるのは、矢神(岡山県)・備後八幡・小奴可・備後落合・比婆山・下和知(以上広島県)の6駅。

同局は赤字解消のため、6月に同線の合理化計画を発表、関係市町に対し協力を求めていた。同線は過疎化と自動車の普及につれて年ごとに利用者が激減。一日の平均乗客は45年に5,200人という状態で、営業係数は469、つまり収入100円に対し469円の経費がかかる大赤字線となっている。

沿線市町では、①過疎化への追い打ちとなる②無人駅から乗降する約80人の園児や児童が危険にさらされる―などの理由で岡鉄局に対して反対陳情を続けていたが、同局は基本線は崩せないとの態度で無人駅化を推し進めた。同局は無人化スタート後、しばらくの間は各駅に”安全監視員”として駅員を配置、通学児童らの安全指導を続けることにしている。

中国新聞1972年(昭和47年)9月1日付

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