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役に立たぬ通勤・通学列車 到着18分繰り下がる利用者無視の新ダイヤ

1日からの国鉄ダイヤ改正で芸備線備後東城駅を利用する通勤者が始業時刻に間に合わなくなったり、やむなく授業時間を変更しなければならなくなった学校などが出ている

。改正されたダイヤでは、同駅着の朝の上り列車が改正前に比べ18分おそくなって午前8時26分になった。この列車の利用者は同町役場や、A鉄工所の通勤者、東城高校生など合わせて220人。始業時刻は町役場や鉄工所が午前8時半・東城高校同8時15分で、列車に代わるバス便もないので、通勤通学者はいずれも遅刻しなければならなくなった。

対策として東城高校は授業開始を30分遅らせた。ところが、下校時は従来通り下り15時36分発の列車しかないので、放課後のクラブ活動時間が少なくなった。やむなくこれまで土曜を除いて7時間授業だったのを週3日間を6時間に、2日間を休憩なしの7時間授業に変えて埋め合わせをした。

同町役場は近く会議を開いて対策を協議する。

賽丹正信東城駅長の話

岡鉄局に実情を話した。お気の毒だがダイヤ改正して間ないので、すぐ再改正することは出来ないという返事だった。

中国新聞1967年(昭和42年)10月16日付

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