JR西日本岡山支社は、来年春のダイヤ改正で、芸備線の新見備後落合間の本数を一部削減し、東城駅は無人化する方針を示した。これに対し、沿線に当たる広島県の東城・西城町、岡山県の新見市・神郷町・哲西町の5市町幹部は15日に支社を訪れ、現状維持を要請する。
芸備線の同区間の乗降客は、1988(昭和63)年度を100とすると、2000年度は41まで落ち込んでいる。JRでは「将来にわたり、鉄道を維持するために、効率化・コスト削減に取り組む」としている。列車本数は平日は変わらないが、休日は新見東城間の現行14本を12本に、東城備後落合間10本を8本に削減する。
現在、1日平均100人が利用する東城駅は職員5人体制だが、これを無人化する。芸備線では、三次以東は庄原・東城・新見以外は既に無人化されている。遠藤晏史東城町長は「利便性の低下につながり、利用客の減少に拍車がかかる」とし、沿線で連携して現状維持を求めていく。
中国新聞2000年(平成12年)12月15日付