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道後山駅祝賀式
―余興の数々に賑う―

21日から営業開始した三新線道後山駅は地元比婆郡八鉾村の熱烈なる請願の結果去る8月25日同村植木に設置することになり、総工費25,000円を投じて9月12日起工し本月18日竣工したもので、地元の歓喜は絶頂に達し祝賀式を八鉾村主催のもとに同日正午から同駅前倉庫で鉄道関係者並に地方官公衛長200余名〇席の上盛大に挙行
祝賀会長前田村長の開式の辞、国家合唱、同村長式辞、来賓宮本米子建設事務所長代理、広島鉄道局長代理、太田運輸事務所長、野上県議、西田庄原警察署長、近接町村長代表渡辺美古登村長、同駅設置期成同盟会長織田亀一氏等の祝辞があって肥田・永山両代議士、右近庄原町長他数氏の祝電披露があり閉式
直に同所に祝賀宴会を催し前田会長の開宴の辞来賓代表西田庄原警察署長の謝辞があって開宴野上県議の発声で同駅万歳を三唱して頗る盛会裡に午後2時終了、地元では駅道入口に大アーチを建設し附近一帯には短冊を吊して装飾を施し終日煙火を打ちあげ、小学校児童並に青年団等は旗行列其他の余興を繰り出して祝賀気分を煽り終日高尾部落は賑やかに終始した。
芸備日日新聞1936年(昭和11年)11月23日付
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